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いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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17歳。

▲そういえば。
10 月8日は麦麦の誕生日でした。パン屋を廃業した今となってはちょっとさびしい「記念日」だけど。なんで未練がましくこんなこと書いたかというと、たまたま先日観たDVDが『17歳のカルテ』。昨日読み終えた本が『17歳・モット自由ニナレルハズ』(小倉千加子著)なので「続けたら麦麦も今年17歳になってたんやなあ」とふっと思ったりしたからです。

▲『17歳・モット自由ニナレルハズ』は小倉千加子さんが17歳のひとたちからの相談に答えた本ですが、その前書きに『私は、七十年代の十七歳に戻るのなら、もう一回十七歳に戻ってもかまわないが、今の時代に十七歳を生きろと言われれば、たぶんご免蒙るだろう』とありました。
うう~ん。わたしだったらどうかなあ?

▲親も教師も社会も政治も信用できなくて、自意識だけがふくれあがって顔ではふん!と「そんなことわたしには興味ないもん」的に
一般高校生の興味を持つあれこれに背を向け、「遅れて」生まれてきたことに地団駄を踏み、とんがっては号泣して、それがわたしのセヴンティーンだったなあ、と思う・・・というのは、しかし わたしのB面で。
A面はロックに酔い、本の海で溺れそうになりながらも、いっぱいいろんなひとに逢い、よくしゃべりよく笑い、そして思いっきり食べて太り、もてもせず、ラジオの深夜放送に常連投稿、日中はいつも眠たい17歳でした。(ん?今とあんまり変わってへん?)
ああ、そんなふうにA面もB面もあった「わたし」というレコードも 今は表裏のないCDに(笑)
17歳。はるか32年も前、1972年のことです。

▲そうそう、この16よりちょっと「大人」で18よりは「子ども」そんな17歳を思うとき、わたしはいつも当時流行ってた歌を思い出します。それは『若いという字は苦しい字に似てるわ』という歌なのですが(このフレーズしか覚えてなかったので ネットで調べたらアン・真理子の『悲しみは駆け足でやってくる』でした)今、これを書きながら
「老いるという字は考えるに似てるわ」と気づいた!(あとで白川静センセイの本で調べてみよう)まあ老いも若きも もがき苦しみ、時にコケ、考え、そして何よりあほなこと言うたり、したり、笑いながら、生きて死んでゆくのでしょうけれど。

▲話はかわって。
一昨日の夜、テレビ『ニュース23』でブルース・スプリングスティンたちロックミュージシャンが『Vote For Change 』という反ブッシュをアピールするライヴを開いているところを映していました。
ひさしぶりに見るブルース・スプリングスティンもパティ・スミスもすっかり年とっていたけれど 熱くて なかなかカッコよかった。
とりわけパティ・スミスが力強く歌う (吠える! )『People Have the Power』に、年を重ねても 怒りのパワーを持ち続けるひとのうつくしさを思いました。
by bacuminnote | 2004-10-22 16:03 | 音楽