常のままなる母の日に。
2005年 05月 08日
下の息子が「ねえねえ、子どもの日に何もしていらんから、母の日にも何もしない、っていうのはどう?」
と持ちかけてきました(苦笑)
わたしが「母の日には何してくれるん?」と迫るもんで(笑)悩んだあげくの「譲歩」だったようですが。
ま、世間の決めたあれやこれやに振り回されることもないよなあ、とめでたく取引成立と相成りました。
『母の日の常のままなる夕餉かな』(小沢昭一・句集『変哲』より)
▲だけど、わたしにとって母の日は忘れることの出来ない日でもあります。
かつて「母の日に」と買ったブラウスと手紙を部屋に置いて、家を出たから。
いまだにこの話になると、昔をよく知ってる友人にさえ「しかし、ようやったなあ」と笑われてしまうのですが。
いや、若き日のその情熱(笑)を一番信じられないのは誰よりもわたしたち自身かもしれません。
ま、そういう恥ずかしい話はさておき。
そのときからずっとずっと変わらないきもちで応えてくれる「ふたりのおかあさん」には今年も心からありがとう、のささやかな贈り物です。
▲今日は連休最後の日。
パン屋を始めてからの17年間は連休といえば、あっちからこっちからの懐かしい顔を迎えて賑やかな時間を過ごしていましたが、今年はいつもと変わらない、特にどこに出かけるというのでもない不精者一家の日々でした。
▲そういえば。
漫画を描いている友人が昔、わたしの家出からシンコン生活までを描いてくれたことがあって、その中に「日曜なのにどこにも行かない夫婦」というのがあったなあ、と今思い出しました。
つまり
その「どこにも行かない」歴もちょうど26年ということになるのですよね。やれやれ。