いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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春は電車にのって。

▲一昨日のこと。
太極拳でさわやかに!汗をかいたあと 家路を急いでて。しばらく歩いてふっと見上げた空から はらはらと雪が舞っててびっくりした。頭の中は太極拳と今晩のおかずでごちゃ混ぜ状態だったので気づかなかったんだけど、道端の自転車や歩道橋の手すりにうっすら雪が積もってたから結構前から降りだしていたのかもしれない。
けど、雪でおどろく、なんて。
感覚がもうすっかり「大阪」になってる。

▲ところが「あれは夢だったの?」と思うほど昨日は快晴だった。しかも風もなくぽかぽか陽気のほんとうに行楽日和。
というわけで、朝からお墓参りに相方と出かけた。(お墓に「行楽」かい?とつっこまんで下さい)
その後、わたし一人電車でいくつか向こうの駅で下車。
そこの図書館で大阪在住の児童文学作家・風野潮さんの講演会に。
「作家」の知り合いっていないからわからないけど、この方 作家然とせず、控えめで繊細な感じ。館員の紹介がなかったら、わたしと同じように講演を聞きに来てる人だと思ったかもしれない。
だけど、お話を聞いていると「物書き」として、しんどいことを越え、いまも越えている最中だという「強さ」を感じて「やっぱりプロ」と、思いました。
そして彼女の「不幸だった思春期」という話にうなずき 「だから書く」にも大きくうなずいて。

▲あっという間の一時間のあと、図書館の外に出たらお日さんがぱあっと明るくて。
ぽかぽか陽気に 道行くひとの笑顔にもなんか「春」! そのまま 家に帰るのがもったいないなあ、と急遽 来週行こうかと思ってた兵庫県立美術館『山田脩二の軌跡』に 続きで行くことにしました。
この前の雪に、ちょっとウエットな気分で思い出していた田舎暮らしだったのに、こんなにも気軽に講演に、美術館に、と一人ひょいと出かけられるのは「まち」に暮らしてこそ、と 泣いたカラスがもう笑ぅてる(笑)

▲まず阪急電車で梅田に。
隣の席にすわった若い男のコが膝の上に開いてるのは『やさしくわかる原価計算 入門ビジュアル・アカウンティング』(しらんふりしながら、横目で本の表紙を見、題名を必死で覚えるわたしも相当)なんやらぶつぶつ言うて覚えようとしてる様子なんだけど、いかんせん、車窓から惜しげもなく 注ぐ暖かな陽差しと車内の暖房が彼のまぶたを重くする(笑)
何回も本を落としそうになって、ついに諦めてバッグに仕舞う彼。「大変な時代やけど がんばってや」と、いつの間にかわたしはしっかり「おかん」視線になっているのでありました。

▲梅田からは阪神電車。土曜日ということもあってものすごい人です。こんなにも多くのひとたち 皆どこに行かはるんやろぼぉーっとしてると 「人の波」に飲まれそうになる「まだまだ都会に慣れきっていない」わたし。
それでも眼鏡つけたりはずしたりしながら看板見て、見て、無事(って、たいそうやなあ)阪神、に。

▲ひさしぶりの「阪神」・・この線には この線の空気があってええ感じ。
とくに途中で特急から普通に乗り換えてからは、どこかなつかしく遠いところに来たみたいな気分で 窓の外を見たり、前の席で本に読みふけるおじいさんを眺めたりする。
そうそう、わたしは電車で人を見るのがすきなのです。
とくに本を読んでる人を眺めてるのがすき。
もっとすきなのは 本を読んでる姿の うつくしい 若い男のコ。(笑・・・残念ながら、なかなか「であえる」ことはないです)

▲そんなこんなを思いながらの電車なので たいていバッグに入れた本は出さずじまいのまま、目的の駅に到着です。
改札を出るなり つめたく強い風に 海はすぐそこに、と感じて うきうき(なんせ海のないとこ生まれなので海には特別反応する)
駅からたった徒歩8分の美術館への道。
結局3人の方に道をたずねました(苦笑)
小さい子どもと一緒に歩いていた若いママは「階段もあるけどエレベーターでも下に行けますよ」と、おばあちゃんに教えるみたいにゆっくりやさしく丁寧に教えてくれてカンゲキ。
あれ?もしかして。そういう年に思われてるのかな。

▲(あ、わたしの話は いつも「本題にたどり着くまでなかなかや!」と相方がぼやく。ほんま、そのとおり。ごめんやけど、もうちょっとやし、この話 つきあってください・・笑)
兵庫県立美術館は大きな灰色と黒の建物(安藤忠雄の設計)。なかなかいいです。
わたしの前に一人 学生風の子が歩いていて、向こうからおじいさんが近寄って来ました。
で、「ちょっと、そこのおふたり」と声をかけられる。
「おふたり」って言われてもなあ、と思いながら(笑)「二人」立ち止まると、
おじいさんが「グループで来たけど友だちの切符が余ってるから二枚¥1800でどうや?」と交渉を開始されました。
そしたら男のコは「あ、ぼくは中の図書館に行くので入場券はいらないです。あ、ぼくは、ですけど」と、丁寧に きっぱり さわやか。かたや、一瞬「この話は得か?」と判断に迷い、黙って突っ立ってたおばちゃんはめちゃカッコ悪かったです。

▲友だちのA夫妻の紹介で山田さんと知り合ったのはもう何年も前・・まだわたしたちが信州の山の中でいた頃のことです。二、三回は我が家にも見えたのだけど、そのうち一回は息子さんと来られて、話し始めてちょっとして 相方の「一杯 
どうですか」はビールから、やがて焼酎になり、ウイスキーになり・・・そのうち息子は氏に頼まれて外に氷柱採集に。ウイスキーのオン・ザ・つらら をご所望だったのでした(笑)

▲そうしている間にも 日はとっぷり暮れ 雪はどんどん降り積もり、結局その日は山田父子はうちで泊まっていかれることに。
特別展のパンフには”人生 焼きが 大事" カメラマンからカワラマンへ。 とあったけど、
わが相方もカメラマンからパン屋へと”焼き"の道を歩んで来たので(笑)なんだか親近感を覚えて。加えて息子さんがその後、なんとわたしの故郷でパン屋を始めるという「偶然」もあって。改めてA&Yちゃんがくれた出会いに感謝。そして、ジンセイはほんまに不思議でおもしろいリンク・リンク・リンクに満ちてるな、としみじみ思う。

▲作品については、わたしは瓦作品はもちろんなんだけど、一番見たかった山田さんの若い頃の代表作と言われる「日本村1969-79」に出会えて満足だった。(見に行けない方はここ(神戸新聞)を読んでみてください。いい記事です)
帰りはワインとPAULのパン買って。ああ、いい春の一日でした。(長文におつきあい、おおきにでした)

*コメント欄を開いてみました(アドレスは画面には反映されませんので)
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by bacuminnote | 2006-03-05 11:57 | 出かける | Comments(0)