いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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「この前をただ通り過ぎることは出来ない」

▲雨上がり。抜けるような青空。そして日曜日。
みんな待ってました、とばかりに「外」に出て来たのだろう。万博記念公園行きのモノレールはホームも車内も家族連れや若い、中高年のカップルであふれてた。
わたしはひとりで。

▲田舎暮らしの頃は車がないとどこにも行けず。が、運転はへたくそやわ、あかんたれやわ、の わたしはゴールドながら村内限定免許(苦笑) 
だから、村外に行くとなると相方(運転)と下の子(都会とはまた別の意味で一人留守番させるのは気がかり)と、たいていは三人一緒で。
だから、こんなふうに朝から思い立って一人ふらりと出かけることのできるんは「まち」ならでは、とほんま しみじみ うれしい。星はちょっとしか見えへんし、真夜中も車の音が遠くこだまして、何より水がイカン!水が・・・という思いは今日は のみこんでおくことにして。

▲駅に着いて、どどっと流れる人の波に「ヒマ人がなんにも日曜に来ることなかったなあ」とちょっと後悔する。それでも、変わらない太陽の塔の圧倒的存在感に「万博に来た」ことを実感しつつ、緑いっぱいの公園内を歩く。お祭り広場ではフリーマーケットが開かれてて、すごい熱気。世間知らずのおばちゃん(わたし)は、どれどれ、と覗こうとするも「入場料」が要ると知り後ずさり(苦笑)
ちょっと先はバラ園。グリーン・ローズ、ブラック・ティ、アンネのバラ、マチルダ、アイス・バーグにストロベリーアイス・・・花よりその名前に惹かれてしばし園内をうろうろ。

▲何見ても珍しいおのぼりさん(わたし)あっち見て、こっちにしゃがみ、やっと目的の日本民藝館に到着。夏のような暑さと人の波にくらくらしていたので、ひんやりした館内の空気にほっとする。そして、ここはもう別世界のように静か。しかも特別展『沖縄の染織』の会場に入ると・・・わたしの他はだれもいない。
その気安さもあってガラスにはりつくように見入り、展示されたものひとつひとつに「わあ」と声を出しそうになる。(いや、出してたかも・・・)

▲読谷山花織(ゆんたんざはなうい)、芭蕉布、首里の絣、久米島の紬、竹富島の麻織物。どれもずっと眺めていたい。
手巾(ティーサージ)という小品は、その名のとおり「てぬぐい」らしいけど、可憐。「かつて土地の娘たちが愛する男への想いをこめて贈った織物で「想いの手巾(うむいぬてぃさじ)」とも呼ばれる」と説明にあった。
金城次郎の焼き物も展示されていて、これもまたよかった。(金城さんは2004年暮に逝去。朝日の記事

▲隅にテーブルと椅子があって、資料のコピーが閲覧できるようになっていて。わたしは自分の家にいるみたいにどしっと座ってゆっくりページをめくる。ここにあるどれもが 昔は暮らしの中に当たり前にあった「手仕事」だったのだ、と改めて知る。
柳宗悦が芭蕉布を讃えて「この前をただ通り過ぎることは出来ない」と書いていた。この手仕事のすばらしさをことばでどう表現できるのだろうと思ってたけど、彼のひとことに ただもうノックアウトされる。

▲どれくらいそうしていただろう。気がつけば60代くらいの夫婦が読谷山花織の前で立って何か言うてはる。若いカップルは熱心にメモとったり二人で作品について小声で話してる。
そう、ひとりのつまらんとこは「ええなあ」「せやなあ」が言えないことかな。
いや、わたしみたい「しゃべり」はたまにこうやって、「思い」を声に出さずひとり静かにしてるのがいいかもしれん。
そんなことを思いながら民藝館をあとにする。
そうそう。
この日の万歩計はめでたく一万歩をこえた。

追記 / 先日、ジッカに帰ったら82才の母の携帯に万歩計表示がしてあったのを発見。わたしは母と同じ携帯(シルバー仕様!)なので、対抗して(笑)やってみた。
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by bacuminnote | 2006-05-22 13:11 | 出かける | Comments(0)