いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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真夜中の雷に。

▲昨夜は地響きかと思うようなすごい雷に、こわくて(家で一番のこわがり)目が覚めた。同じように相方も目が覚めたみたいで、ふたりごそごそ起きだして。
妙にむしむしして、喉がかわいたのでジンジャーエール飲んでちょっとしゃべってたら、すっかり目が冴えた。時計をみたら3時半。「寝てくる~」と布団に戻る相方の背中を見ながら、ふと、夜中にこんな風に話せる人がそばにいるのはええもんやなあ、と思った。
あ、いかん、いかん。想像たくましいわたしは今 "midnight thunder " というタイトルで(笑)小説か映画の主人公になってるやん・・・ははは~ ひとり 真夜中に「あほらし」と笑う。

▲この間、同じく「夢みる乙女」な(笑)友だちと出かけた。
その日は朝から冷え込み、それでも雨戸の隙間から細くまっすぐに差す光が暖かそうで、よし、と起き上がる。珈琲を淹れ、朝食の支度して、昨夜から水につけた大豆を煮て、洗濯物干して。『芋・たこ・なんきん』も観ず、「何着て行こか」と鏡の前でうろうろしながら 何度も時計をのぞき込み。結局いつもと変わらん格好に落ち着いたのが9時ちょうど。「いってきまーす」と家を出た。

▲暖かそうに見えたのに、道を歩いてるとけっこう風がつめたくて身が縮む。同じように駅に向かうひとを見ると、冬の防寒スタイルからTシャツ一枚の薄着派までじつにさまざま。それだけお天気が不安定ってことだけど、「街」は11月に入ったとたん もうクリスマス商戦に走り出している。いくらなんでも早すぎ、と思いながら ビルの壁面を飾る大きな天使のイルミネーションを、まだ点灯していないその電線を見る。
長い夏のあと、なんだかよく実感しないまま秋は「早送り」で 冬にバトンタッチしてしまうんやろか。

▲友だちとの待ち合わせの駅に着いたら、約束の時間までまだ10分以上あったので、改札から出てくる人・人・人を眺める。たくさんいてはるなあ。そういえば何年ぶりかで信州から大阪に帰省したとき、人の多さに「なんか一年分ほどの人見たなあ」と笑ったことを思い出す。
そのうち改札の向こうから友が来て、予定通りまずは映画から。

▲じつは彼女もわたしも友人間では方向オンチで通った「仲間」。前夜 相方に「10時半に始まる映画に、駅で10時待ち合わせやて?あいつとおまえで、移動時間30分はキツイで」と言われ、息子まで「せや、せや、絶対無理」と言い出す始末。再度連絡して結局「そしたら10分だけ早くしよか」(笑)ということになったのだけど。
無事、余裕を持って到着!(って「!」マークつけるほどの難関場所でもないのだが)

▲映画は彼女がチケットをもらったというもので、村山由佳原作のラブストーリー。
思いがけず、背景はわたしたちが若いとき過ごした京都のまちで、平安神宮、美術館に動物園、鴨川に八坂神社と続いて、なつかしかった。映画が終わるや、二人であの場面、この場面「わたしやったら、こうする、ああする」談義が始まる。あれはなんぼなんでも、あり得んで。けど、あの場面はよかった~と無責任に、でも真剣に話すのはたのしくて、そしてエンドレス。

▲映画のあとはお昼ごはん。今日は「○○定食」ではなく「○○御膳」である。ゴーカ!おいしくて、たのしくて。
ご飯のあとは、この日のわたしたちの一番の目的、太田順一氏の『大阪24区』という写真展に。
長屋、その狭い玄関の前にいっぱい並ぶ植木鉢、ポリバケツ、ビルとビルの間のちいさな家、銭湯、団地、三輪車と自転車、どこかの工場 の中 物干し竿にゆれる 何枚もの作業服。段ボールハウスのその上には「家」を守るかのように大きな木・・葉っぱが風にそよいでいる。「暮らし」「いとなみ」ということばがうかぶ。そしてファインダーのむこう、太田氏のいかりや やさしさに満ちた眼をわたしは想像する。

▲残念ながら会場に太田氏はご不在だったけれど、写真のそばにあったことばをノートに書き留めて帰る。(太田さんには無断ですがここに書かせてもらいます)
『季節のうつろいにふれる
 のが 散歩なら
 街歩きは
 人の世の変わらぬもの
 変わらざるものを
 目の当たりにしていくことー   太田順一』

▲写真を見ている間、しずかだったわたしたちも、会場を出て少しするとまた話し始める。ふだんだったら「もったいない」と入ることのない紅茶の店に入って、おいしいお茶の香りにうっとりしながら、話は尽きることがない。気がつけば、外は薄暗く、街はイルミネーションが白く光っていた。
わたしが田舎暮らしの17年間、ほんの二、三回しか会えなかった友だちと、いまこうして話せることが ほんまにうれしい。
さて、この日の歩数計は9653歩。
この日のことを 作家 ひこ・田中さん(→大ファンなのです)にメールしたら「その歩数と同じくらい たくさん友だちと お話をされたのでしょう」 と返信をもらった。
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by bacuminnote | 2006-11-11 14:16 | 出かける | Comments(0)