いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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そも、何か。

▲雨の日の草がすきやから、今日は朝から何度も窓辺に立つ。
ぬれたそれは圧倒的な緑色で、あらためて草が生き物だと感じてなんだかどきんとする。
日々すごい勢いで 地面を覆い尽くすように増えてゆくドクダミもこんな雨の日は、はっとするほどうつくしい。その濃い緑の葉っぱも、白十字も。そうそう、わたしがずっと花だと思ってた「白十字」は苞・ほう(葉の変形したもの)というもので、花は黄色い穂状の芯の部分なんだって。しらんかったなぁ。
ああ、それにしても。
庭に自慢できる花のひとつもなくて、草やドクダミに見入ってるやなんてねぇ・・・と ひとり苦笑しながらも、飽きずに又窓の外の草を眺める。

▲週末には義母も快復。無事退院したので、わたしたちもいつもの生活にもどった。
久しぶりに病院に詰めて印象深かったのは、病棟の看護師さんのつねに廊下を走るような忙しさだ。とりわけ人数が少なくなる夜間は、ほんまたいへんそうで。「呼んでも、なかなか来てくれへん」とこぼす義母に「後回しになるっていうのは、それだけお義母さんが よくなってるって事やから」と返事しながらも、何年か前の病院(今回の病院じゃないんだけど)とは目にみえて看護師さんが少なく感じた。

▲ここ二週間近くはニュース見ても、本を読んでも、音楽聴いても、なんかどこか上滑りで入ってこなかったし、レンタルビデオも見ないまま返してしもたし。
そういうわけで、今日は朝からあれやこれや読んだり、聴いたり。そして考え込んだり。
まずは時々ここでも書いている『先見日記』を。目次に 渡辺保史さんの日記の「宇宙基本法」というタイトルを見つけて、あれっ?と思って(いつもは政治的なことは書いていない方なので)読んだ。

▲『「あの時、もっとちゃんと議論していれば、こんなコトにはならなかったんだ」――後でこんなことを言う人が出てこないことを祈るばかりです。』
と、日記冒頭にあるように、とても大事なことが、殆どの人の中で波風も立てないうちに、なんかわからんうちに(このことに限らず)次々と「成立」し「始動」するのはこわい。何より「ああ、また通ったのか」と慣れっこになるのはもっとこわいと思う。

▲ほんまに人間とはつくづくどうしようもない、懲りない生き物だ。どのニュースにも、どのニュースにも、深くため息ばかりついてしまう。
そう言えば、何年か前に辺見庸氏の『永遠の不服従のために』という本を読んだ。講談社HPによると『愚かな時代を生きるための「抵抗」術を、孤高の知性が輝きを放つ言葉で綴る、闘いの書』とある。

▲この本にはいろいろ引きたいところあるのだけれど、一番心に残っているのは氏が埴谷雄高著『罠と拍車』で出会ったというフルク・グレヴィルの戯曲「ムスタファ」の詩句だ。

「おお、堪えがたき人間の条件よ。
一つの法則の下に生まれながら、他の法則に縛られて、
虚しく生まれながら、虚しさを禁じられ、
病むべく創られながら、健やかにと命ぜられて、
かくも相反する法則によるとせば、自然の意味とは、そも何か。」
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by bacuminnote | 2008-05-27 00:03 | 本をよむ