いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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ハルガキタ。ココニキタ。

▲雨あがりの朝、雨戸を開けたら梅の花が咲いているのが見えた。
紅いのも白いのも、まだ固くまるい蕾にも、雨粒きらきらひかる。
あまりに「かいらしい」ので朝ごはん食べたあともしばらくガラス戸越しに 梅の木を眺める。そしたらふっと一枝ほしくなって、履物を取りに行くのももどかしく裸足で庭に出た。

▲か細い枝の間から見える どんよりくもり空の灰色さえも 花の色が入るとキレイだ。
「どれにしようか」と上をむいて迷っているうちに足元からじんじん冷えてくる。昨日いちにち雨を吸った置き石が裸足につめたい。やっといい枝を見つけたけれど鋏持つ手が背伸びしても届かなくて。
ええい、と手水鉢の端に足をかけて手を伸していたところに相方が突然登場。「えらい大きい猫がゴソゴソしてると思ぅたら」という声に一瞬ぐらりとするも、なんとか無事採取。玄関に、台所に、トイレに、あちこちに一輪挿し。ついでにちっちゃなお雛さんも出してきたら、ぽっと辺りがあかるくなって。ああ、ハルガキタ。ココニキタ。

▲ とはいえ、まだまだ毎日寒い。とっても寒い。。
今日は午後から義母のホームをたずねた帰り道、ちょっとの間だったけど小雪が舞った。いつもは食べて、しゃべって、笑って、ほこほこ気分で帰ってくるのに。なきごと、うらみごと、くりごとに どこまでも終点がみえなくて、つい語調がきつくなった。ざらざら、ぞわぞわ、もやもやしながら、大股で走るようにバス停までの坂道を下っていたら、冷たくて白いものが降ってきた。

▲ けわしい表情のまま冷えて固まった顔で(たぶん)家に帰ると元お客さんから思いがけず贈り物が届いていた。ありがとう。パン屋をやめてもう7年にもなるけれど、お客さんはいつのまにか かけがえのない友だちになっている。贈り物を手に「麦麦(ばくばく)」時代のいろんな場面を思い出しているうち、きもちもからだも温もった。

▲そういえば、この間はこのブログに書いているアドレスにお客さんからメールがあった。友だち(この人もはじめはお客さん!)の紹介で何度か注文してくださった方で。「パン屋 閉められたんですね」との文面。ふとウチのパン思い出して麦麦のHPをご覧になって、ここ(ブログ)を見てくださったのだろうか。今さらながら、こうやって紹介、紹介で、近く遠くのお客さんに支えてもらってたんやなあ、とうれしくてありがたくて。こころからおおきにです。

▲ 贈り物の主Hちゃんが初めてパンの注文をしてくれたのは、たしか週刊誌で宅配パン屋の特集が組まれたときだったと思う。いまファイルを探して読んだら、ウチの紹介文のなかに「箱をあけるときつね色に焼けたパンが並び、お店の人からの手書きのお便りが入っている」とあって思わず顔がほころんだ。店に来てくださる方とは話せるけど、ウチは宅配が主だったので顔のみえないお客さんに何か話したくて、パンの箱にはきまって手紙を入れていた。

▲ 大きな紙を用意すると、おしゃべりのわたしの文章がどんどん長くなって宅配便の集荷に間に合わないので、そのうち はがきサイズのメモ用紙に決めて書くようになったんよね。「パン屋やのにペンだこ」とわたしの指のタコを見て、友だちによくからかわれてたけど、パン屋のおかみサン言うても「いらっしゃい!」と声に出せない分「はがき一枚」のおしゃべりがわたしの愉しみの時間でもあった。あんなにたくさんの人に手紙を書くことはもうないやろなぁ。

▲ 夜になってHちゃんちに電話をしてひさしぶりに話す。気まぐれでたよりない情けなーいわたしに、うんと年下の彼女はいつもゆったりやさしくて。きもちも疲れもほぐれたところで、昼間のことを思い出しながら「たまには きつぅなってもええやん」と自己弁護して(苦笑)ビールをぐいと飲んだ。
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by bacuminnote | 2010-02-19 11:17 | 出かける | Comments(0)