いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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冬の空を横切って。

▲ 窓の外は雪が舞っている。
裸ん坊の庭木に白いものがうっすら積もって、冬の灰色の空を横切って走ってゆく ブリキのおもちゃみたいなモノレール四両。しずかで冷たいこの空気は開田高原の冬のようで。寒いのに、とっても寒いんだけど、こころの中にぽっと灯りがともってるような気持ち。雨戸開けた手をとめて、外を見てじっと見て。山盛りいろんなことがあったこの一年を思い、ちょっと泣きそうになる今年最後の朝。

▲ 昨日は相方と二人バスに乗って毎年恒例の友人宅での忘年会に出かけた。鍋に入れるのに若い生産者Iくんの岩津葱と相方の友だち作の葱を、葱鍋かというほどいっぱーい刻んで持参。どちらもサイコー。うまい。(ついでにマイ醤油とゆず酢とかんずりと柚子胡椒も持ってゆく)
そういえば、子どもの頃は親にしょっちゅう「賢くなるから」「騙されたと思って食べてみぃ」と葱を薦められたけど。「お葱食べるくらいやったら賢くなれんかってもええ」と、せいぜい味噌汁やおうどんの薬味「少々」の口だった。そして、やっぱり賢くもなれんかったのだが。(苦笑)
わたしもようやく葱のうまさがわかる「大人」になった。今更いっぱい食べたからって、もう手遅れやろけどね。(→そもそも、葱で賢くなるという説はどこからきてるのかな)

▲ バスを降り、友だちの家目指して商店街をぬけてゆく。灰色の錆びかけたシャッターの下りた店。開いてるけど店主の姿すら見えない店。気のせいか去年よりさびしくなったその通りには、お米にお肉に乾物屋、魚屋、八百屋に豆腐屋に和菓子屋と。喫茶店と本屋と食堂に寿司屋。ここに来たらなんでも揃う魅力的なラインナップやのに。かんじんの人がいない。だからよけいに、ひゅうひゅうと吹き抜ける風がつめたく感じる。そのうち雨がしょぼしょぼと降り始め、やがてみぞれになった。

▲さて、集まったメンバーそれぞれが年相応に「各種問題」抱える身なれど、相方の同世代はみな達観してるのか、開き直りか、なかなか根っこの所が強い。便利、早い、簡単、安い~の大波に飲まれた一つ後の世代のわたしなどはほんま虚弱やなあ(←なんでも世代で括りはできないが・・)とか思いながら、みなが喧々諤々と今の社会、政治の話をするのを、近く遠くに聞きながらこたつでうたた寝。結構近くに住まいながらも年に一回、この忘年会にしか会わないモノグサ揃いだけど、また来年もなんとか元気に皆集まれるといいな。

▲ 遅い時間の電車は、それでも結構一杯。昔みたいにもうぐでんぐでんに酔っ払った人は滅多に見なくなった。向かいの席の「お父さん」って感じの人はオードブルのようなものが(お節料理かな)入った透明のスーパーの袋二つだいじそうに抱えてはる。あとはこれから帰省するのであろう人。旅行かばんと一緒にぶら下げた紙袋の店名を見ながら、お菓子やろか、せんべいかな。ああ、これは佃煮やね~とおみやげの中身を想像してると頬がゆるむ。お正月に帰るお家のある人や、帰るところがない人も 今居るところがどうか暖かな場でありますように、とおもう。

▲ 少しして、座席が一つ空いたのでわたしが先に座り、相方の持っていたバッグを「わたしが持つし」と膝の上にねかせて置いた。と、「おいおい、大丈夫か」と言われてはっとする。せやった。せやった。バッグの中には、醤油とゆず酢が醤油差しに入れてあったのだ!
かんたんにラップと輪ゴムで蓋してただけなので、バッグの中でそれらがこぼれてミックスされて、ああ、ポン酢のようなにおいが車内を満たす。

▲いやはや、今年も最後の最後までこの粗忽者。そしてかわりばえのしないブログにおつきあいくださってありがとうございました。図書館と日々の買い物くらいしか出かけない行動範囲の狭さ、話題の乏しさですが、来年こそ(もうあと2時間もしたら「来年」だけど)ちょっとは広げ、深め、あ、それから、今年はいっこも書かなかった(書けなかった)小説にも、と意気揚々。(←ほんまか?)
どうぞよろしくおねがいします。
それではお正月に休める人も、お正月こそ忙しく過ごす人も、新しい年をえがおで迎えられますように。
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by bacuminnote | 2010-12-31 21:59 | 出かける | Comments(0)