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いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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First of May

▲ じーんと足元から冷えてストーヴの朝。
珈琲をごくりと飲みこんだあとの 熱い道すじがわかるようで、わざとゆっくりゆっくり飲んでみた。ちょっと温もった気がして洗濯物干しに外に出たら、あまりにつめたい風に思わず首をすくめる。
ほったらかし庭にはツツジが三色。ほそい枝にぎゅぎゅう詰めに赤白ピンクが咲きほこって「どうよ?」と言うてるみたいで(そんなこと言うわけないが)あんまりすきやない。
あとは日々勢いよく育つ!草と木々の緑が光ってる。花より団子、団子より最中(笑)のわたしだけれど。おちつくところはやっぱり緑か~いいねえ。きれいやねえ。
First of May。きょうから五月。

▲ それにしても。
春なのに、寒く。春やというのに、鬱陶しくも不穏なニュースが、これでもか、というように続く。
考えられないようなことが、しかし、いつの間にか「あたりまえ」の顔して大きな声をあげており。ときに両手まで挙げており。
こういうときはどうやって怒ればよいのか。言うてもわからん人には、言うてもわからんのやろ。でもだからといって、何も言わなかったら「これでよかった」と思われるにちがいない。

▲ 買い物に出たら、連休で若いファミリーがいっぱい。いまは親も子もおしゃれでかっこいいんよね。みんなおんなじ風なのがちょっとつまらんなあと思うけど。
いや、しかし。かつての「ニュー」タウンも、子どもたちが巣立ちすっかり「オールド」タウンになっていたものの、ここ十年ほどの間にマンションがいっぱい建って、若い家族が越してきて、子どもの声がもどって。
街ぜんたいに活気がでてきた気がする。年寄りもいて、中年もいて、若いひと、ちっちゃい子がいて、ええなあと思う。ショッピングセンターには時節柄(苦笑)あっちにこっちに「子どもの日」と「母の日」の派手なポップが目に入る。ううむ。いつのまにか「~の日」はみごとに「お店でなんか買う日」になってしもてるなあ。

▲そういうたら子どもの頃、毎年5月5日には地域の子ども会でバス遠足があって、遊園地や潮干狩りに行った。
まだ車のある家も珍しい時分やったし、どこかに出かけると言っても故郷は山間部で交通費もばかにならず、多分みなで毎月少しづつ積立して遠足に行ったんやろね。親子参加がほとんどだったけど、ウチみたいに親が仕事で出てこれない子も何人かいたと思う。手をつなぐお母ちゃんが横にいなくて、行きはちょっとさみしかったけど、バスに乗ったらもう平気。子どもは子ども、親は親でしゃべって、食べて、うたってサイコーの一日だったなあ。
一年に一回きりのことやから、よけい記憶に残ってるのかもしれへんね。写真の少ないアルバムみたいに。そのかわり一枚一枚にいろんなものが詰まってる。

▲ とはいえ、昔はよかった、とは決して思わない。
とりわけ弱いもの~「女・子ども」に対する「男・大人」からの扱いはほんまにひどかったと思うから。
ていうか、いつだって、今だって、子どもはたいへん。大人による大人のための政治にふりまわされて。選挙権も発言権もなく。
「児童は、人として尊ばれる」「児童は、社会の一員として重んぜられる」「児童は、よい環境の中で育てられる」
毎年この季節になると児童憲章のことばを思いだす。(2008年5月にも ここで、その全文を書いていますのでぜひ読んでみてください)
制定されたのが1951年(昭和26年)5月5日だから、もう62年。人間なら還暦もすぎしっかり認知されている年頃やのに。相変わらず子どもを取り巻く環境は、原発事故その後のこともきちんとケアされないまま、軍隊だ徴兵制だなどというブッソウなことばがとび出すこのくにで、それでも憲法と共にこんなすばらしい児童憲章を掲げてるのだから。絵に描いた餅にならんように、うやむやにされないように。大人は子どもを守っていかなあかん、と改めて思う。


*追記
その1)
『大人のために児童憲章』求龍堂刊 残念ながら絶版。図書館などでどうぞ。

その2)
First of MayいうたらBee Geesのこれ。映画『小さな恋のメロディ』で流れてたうた。

同じ頃観た『フレンズ』も、忘れられない映画。うたはちょうどその頃(1971年)初来日した(←行きました!)Elton John
by bacuminnote | 2013-05-01 14:31 | 音楽