いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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"such a gorgeous day !"

▲その日は見上げるたびに「おお」と声が出るような空の青で。
ちょうど何日か前に、若いころシアトルで暮らしてた友だちから、
"雨の多いシアトルで 青空にきもちのよい風の吹くような日には、道で会ったひとに"such a gorgeous day!"と言うんです。知らない人にでも。大阪のおばちゃんみたいやね(笑)" と、メールがあって。
それ、それ。
道で会う人ごとに「ええ天気ですねえ」と、声をかけたくなるような真っ青な空、穏やかな風。ゴージャスデイ!
じつは前の晩 よく眠れなくて、朝方はぼぉーっとしてたんだけど、このお天気のおかげでしゃきーん~となった。 天気と元気はつながってるよね。

▲その日の待ち合わせは空港内の喫茶店。
道中 今日初めて会うLさんとの出会いを ふと思い返してみる。
イギリスに暮らすLさんとはお互いのブログを通じて、親しくなったのだけど。それって、いつのころからだったろう?
きっかけはkちゃんのブログのコメント欄なんだけど。さかのぼって考えてみるに、Lさんもわたしもどうしてkちゃんとこに行ったか、というと
じつにいろんな偶然が重なって、のことで。
しみじみと出会いの妙をかんじる。

▲そうして知らんまに知り合った(笑)Lさんとはいつのまにか、たまにスカイプで(←彼女におしえてもらった)むこうがお昼、こっちが夜の時間帯に話したり、
時にメールや手紙をやりとりするようになった。どれも頻繁に、というのでなく「思い出したころに」なんとなく、ゆるーく。そして、いつも本の話で始まる。

▲母にLさんの話をすると「へえ。すごいなあ。そうでっか〜えらいもんやなあ。へえ。外国に住んではる人とパソコンで知り合うて、ほんでパソコンで話するんでっか?」と目を丸くする。〜びっくりする母の顔をみるのはたのしい(笑)
いや、ほんま、ちょっと前やったら考えられんことやよねえ。

▲根が生えたみたいに家でばかりいるわたしが、ネットで近く遠くの人たちと知り合って。
それが「オン」でも「オフ」であっても。
さいしょ「会えた」のはネット上ってことで。
いまのわたしは行動範囲がうんと狭く、ブログにも毎回おなじようなことしか書けなくて。アクティブな人の弾むようなブログを見るたび、読むたびに、そのことにちょっと凹んでたりもするけど。
それでも「書くこと」で、ひとにも、そのひとの好きな本や音楽や映画にもつながってゆけるのは、何より贈りもんみたいなもので。つづけてきてよかったなあとおもう。

▲さて。
空港の件の喫茶店は「英國屋」というなまえであった。
英国から来はるひととの待ち合わせには、あまりに「まんま」で笑える。
いや、ほんま言うと笑えないくらいわたしはキンチョウしていたのである。
スカイプで何時間も、何回もしゃべっても、いつも「画像なし」の設定で、写真の交換もしたことないから。
わかっているのは声。それから文章とおしゃべりから感じる雰囲気だけ。
わあ〜なんかどきどきするなあ。

▲そうそう、もうひとつの「どきどき」は、Lさんの英国人のおつれあいと、わたしの中1レベル英語でどう話したらいいのか。
初めは "nice to meet you"やろか?~とか。その悩みも英語力も中学1年生である(苦笑)
それなのにやっぱりなんか自分でしゃべってみたい「人好き」おばちゃんだ。
そうだ。
おつれあいもまた音楽好きな方やと言うてはったし。わたしも音楽はukのんが好みやし。あ、けど、この頃忘れっぽくていきなりミュージシャンの名前出てこーへんし、ノートに書いておこう。

▲・・・と、前夜おもいつくまま、高校生のころ聴いてたエルトン・ジョンからピンクフロイド、キング・クリムゾンにエマーソン・レイク・アンド・パーマーにソフト・マシーン・・・ちょっと前やったらRadiohead にBlurや Mogwaiもかな・・・あ、せや。アイルランドのんもすきなのが多いし、書いておこう~とか思い始めると、もうどんどん目が冴えるのであった。

▲そういうたら昔、海外旅行で同じ宿になったアメリカからの若い子と互いの国の知ってる単語を言い合ったっけ。
わたしはアメリカのミュージシャンに作家(その頃のことやから、アップダイクとかサリンジャーとかやったと思う)の名前。
むこうはお決まりのSUZUKI、HONDA 、TOYOTA から始まって、ミシマにカワバタ、映画監督のクロサワとか、なんかそういうの。そんな些細なことでも、一瞬でも「通じた」実感はうれしかったんよね。

▲あれやこれや思うてるうちに空港に。
airport〜空の港ってええよね。ことばも場所もすきで、家からけっこう近いこともあって、飛行機には乗らへんけど(!)ここには たまに来るんよね。
ぶじ「英國屋」にも着いて(空港は広いしね〜前もって空港内マップを念入りに何度も確認。当日はカウンターのおねえさんにも教えてもろて)店の前で立ってる方がわかりやすいかも~と思ってたんだけど、そのうちに到着ゲートにひとが溢れだしたので「いかんいかん、席とっておかないと 座れへんかも〜」と先に入店。

▲テーブルから人の往来をキョロキョロ(どきどき)眺めてたら、少ししてひとりの女性がやさしい笑顔で近づいて来られて「cuminさん?」「は、はい!」と起立するわたし。
てっきりご夫婦で登場~と思い込んでたんだけど(←相変わらずそそっかしい)今回はスケジュールやチケットの関係でLさんお一人の帰国となったらしく。
大阪弁でOKとわかったとたん、残念と安堵で肩のちからがぬける。で、もちろん最初は本の話。
つづいてイギリスと日本〜音楽、政治の話、若いころのこと・・・しゃべってもしゃべっても話は尽きず。予定よりはるかに長く(長旅で疲れてはったやろうに。すみません)たのしい時間となった。

▲とうとうバスの時間がきて。
Lさんがバスに乗らはるのを見送って、来た道をゆっくり思い返しながら(なんとか迷わず)わたしも駅へとむかう。
空はいつのまにか淡いブルーにと色を変え、肌寒くてショールを肩に巻く。
Lさんは思ってたとおり知的でおもしろく、加えて(わたし同様に)あわてんぼさんだとわかって、うれしかった。

▲家に帰って、郵便受けを開けたら広告に混ざってエアーメイルが届いていた。
フィラデルフィアの大学の博士課程で学んでいるというsちゃん(会ったことはない)やっぱりここを読んでくれてはるひと。
大学で、日々の課題はとても大変らしいけれど「知的な刺激にあふれたこの場所がなかなか心地よい」とあって。
ええなあ~とおもう。その若さやパッションがまぶしいようで。sちゃん、とおく大阪から声援をおくってるよ。
それにしても。
ああ、なんていい一日〜。おおきに。 gorgeous な一日でした。



*追記
その1)
知ってる単語を言い合う〜で思い出したのがピエール・バルーの『Le Pollen 花粉』というアルバムの表題作→
ピエール・バルーと高橋幸宏(いま調べたら、もうひとりJAPANのデビッド・シルヴィアンとありました)順番に好きな人の名前を挙げてゆくんよね。

これを聞き取るのもたのしくて何度もくりかえし聴いたっけ。
ジャン・コクトー  グスタフ・マーラー   ヘンリー・ミラー  ヨーゼフ・ボイス  ルキノ・ヴィスコンティ エリック・サティー  藤田嗣治  ブライアン・イーノ ・・・と途中つまったのかコクトーの名前がもう一度でてきたり!たのしそう。最後の歌詞は「そして全ては僕たちを培ってきた花粉」という意味だそう。

このピエール・バルーの「花粉」といえば、以前印象にのこる彼の文章が あるブログで紹介されていたので孫引きですが(加えてちょっと長くなるけど)書きうつしてみます。


【私は今でも絶えず知らない人に話かける。それが未知の扉を開くことに他ならないから。
どこにどんな人がいるかわからないではないか。いつも言うのだが、恥ずかしがるというのは知的怠惰のひとつでもある。
怠け者になってはいけないと自分に言い聞かせる。

花粉が飛んで芽を出すように、どこでどんな一言があなたを冒険に誘うか、また、あなたの一言が誰の心に一粒の種を蒔くか。
すべては他人への一言から始まる。
私はいつも赤の他人に救われ、多くの人のお陰で今の自分ができあがった。

***

ヴァン・ゴッホやアルチュール・ランボーの天才を褒め称えるのもいいが、
私が興味あるのは毎日、駅やカフェですれ違う人々だ。私と同じ時代を生き、同じ空気を吸っている人々。
彼らの中にゴッホも北斎も必ずいる。知らないだけなのだ。
五感を開いて、未知のものに向かって、いつもスタンバイでいよう。
過去の天才の放った『ポレン(花粉)』は私たちを養ってくれたが、私たちもまた花粉を飛ばす。
花粉は肥沃の大地があれば、必ず芽を出し根を張る。
出会いがすべてだ。 】 
 ピエール・バルー  『サ・ヴァ、サ・ヴィアン 目をあけて夢みる者たち……』より 
*以上ブログ"people"より写させてもらいました。



その2)
膝が腰が・・というてたら、ほんまどっこも行けへんしなあ。わたしにはたまにちょっと「無理する」ことも必要かも〜とこの間、朝になって思い立ち ひさしぶりのみんぱくゼミナールに。
興味ふかい言語学のお話『言語の遺伝子をたどる〜ことばの変化と人の移動』〜話者はみんぱく(国立民族博物館准教授)の菊澤律子さん。
この方の講演は以前にも聴いたことがあって(このときの話は→)とてもおもしろかったので。

そして、この講演と今読んでる『べつの言葉で』(ジュンパ・ラヒリ著 中嶋浩郎訳)のことを一緒に書くつもりが、案の定 時間切れ(苦笑)。次回(たぶん)。

とても有意なたのしい外出だったけど、帰り道はやっぱり足ひきずってふうふう。
「無理」の加減はムズカシイ。
帰途 わたし、けっこうまなぶの好きかも・・とか、若かったらなあ〜とか 詮ないことをふと思ったりしたけど。いや、いや。若かったら、またべつのものに走るんよね。きっと。(←経験済み)

その3)
きょうはこれを聴きながら。
‪M. Ward - Involuntary‬→
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by bacuminnote | 2015-10-22 11:21 | 出かける