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いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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かいらしなあ。

▲朝はいつも半分ねぼけながら雨戸を開けて「おお、さむー」とばかりに、外も見ないでガラス戸と障子を閉めるのですが、今日は思いの外きれいな青空だったので、ふと手を止めて見た庭木のひとつ。それは細い枝にちょんちょんと絵筆で色を落としたみたいな 小さな紅色の梅のつぼみ。なんともかわいく愛おしく 戸を閉めるのも忘れてしばし見入ることです。

▲去年の今頃、外は零下10度~ときに20度にも、の銀世界。
「春の色」をみつけるのはまだまだうんと先のことだったから、ちょっとカンゲキ。
後ろから「寒いから閉めてよー」という息子に「ほらほら、見てみ。梅の花のつぼみやん」と はしゃいでは「わかった。わかったから早く閉めて」と軽くあしらわれるのでありました。

▲けど「早く閉めて」と ぼやくこの子も去年までは 信州の家で雪がまだとけない中、いつも一番に咲き始める庭のクロッカスの花の黄色を見つけると「咲いた、咲いた」と大騒ぎして家に飛び込んで来たものです。
長い長い冬の間じゅう 大人も子どもも日に何度も何度も雪かきして、薪運びして・・・の末に見つけた「春の色」はやっぱり特別だったんだな、と改めて思った朝。
いや、それでもここはここでの春の色。
枯れ色の中の紅色がやっぱり「かいらしなあ」(関西弁で「かわいいなあ」)と、こんどは窓越しに見る(笑)梅の花です。

▲枯れ色といえば、先月末ついに「一世紀の半分」に到達したわたし(笑)
相変わらず 久しぶりに再会する友人とは開口一番「全然変わってへんなあ」とその変わらぬ若さを互いにたたえ合う(苦笑)のですが、傍でそんな様子を見るともなしに見ている相方や息子は一言「あほらし」とシビアな視線を送って来ます。
そら、そうやわ。学生の頃と今と変わってへんはずはない、もんね。

▲だから、話題は老眼やコーネンキから始まるんやし。
長いブランクの間、それぞれに違う道を歩き、違うことで悩み、違うことで喜びを感じ
積み上げて来たものも全然違う。その違いに改めて「時間」を思うのだけれど。
あ、でも 笑う顔が ほんまにええ顔してる。
咲き誇る満開の花とは違うけど、枯れ色に紅のつぼみが如く 控えめで「かいらしい」よなあ、と
またもや誉め合うおばちゃんたちである(笑)
by bacuminnote | 2005-02-13 12:11 | 開田村のころ