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いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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「自由に関する宣言」

▲一昨日 図書館でいつものように本やCDを借り、帰ろうとしたら 入り口脇に貼ってあった紙と目が合いました(笑)
数え切れないほど この前を通ってるのに こんなんあるの気がつかなかったなあ、と最初は何気なく立ち止まって眺め、そのうち手に持っていた荷物を下におき、眼鏡をはずし読んで(かけてるのは近視用なので近くのものは、はずして見る)ついには、かばんからペンと手帖を出して書き留めました。

▲それは日本図書館協会による『図書館の自由に関する宣言』(1954年採択、79年改訂)でした。曰く、
図書館は基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。
この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
第1 図書館は資料収集の自由を有す
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する
第5 図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
(1979.5.30 総会決議)

▲とりわけ、第5の一文には感動して わたしは少しの間そこから動けないでいました。近頃見かけることのないその力強いことばに。間にふたつの句読点がまた、より言葉の意味を深く強いものにしている気もして。
ここにいる館員のどれだけの人がこのことを認識してるかはわからないけど、少なくとも図書館というところでこんなことが決議されていたのだ、と知って。

▲帰り道はちょっとコーフン気味につめたい風の中を歩きました。
家に着いて、お昼ご飯食べながら さっそく手帖に書き留めたその宣言を家族に披露。
わたしも相方も気づかなかったそれを息子が知ってたことがうれしかった。
世の中はどんどんヘンな方向に向かい始めてる気がするけれど、だからこそ 『図書館の自由の状況は、一国の民主主義の進展をはかる重要な指標である』(上記第五章の中に書かれてある)ことをしっかり見据えていかなければ、と思うのでした。
(この宣言については下記日本図書館協会のHPで詳しく書かれてあります)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/ziyuu.htm

▲さて、この日は高校生の頃 擦り切れるほどに聴いたニール・ヤングのレコード『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』のCD版を見つけ借りて来たのですが、聴き始めるやココロは一気に十代に飛んでゆきます。
大好きだった(いまも)「Birds」を聴きながら 『検閲』に怒り『自由』について考えた あの頃を思い、先の宣言文を何度も読み返しています。
by bacuminnote | 2005-03-03 14:59 | 本をよむ