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いま 本を読んで いるところ。


by bacuminnote
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春、ときどき冬。

▲いつものことだけど、この時期は日々気まぐれなお天気に振り回されます。
それでも。
昨日は真冬の格好で 背をまるくしながら歩き、今日はコートを脱いで、一枚薄着。吹く風に春を感じながら背筋を伸ばし早足で街歩き。と、日々季節があっちに行ったりこっちに来たり・・・というのも結構楽しくてすきです。

▲そしてそんな「冬」バージョンのある日。子どもの卒業式がありました。
わたしは小さい頃から「式」というのは苦手で。
できるだけ関わりたくない行事のひとつです。あ、今までで一番嫌だったのは自分のケッコン式かも。
もう二度としたくありません(笑)
が、これは「親の思い」に屈した(苦笑)にしろ、最終的には自分たちの意思によるもの。まだ笑って話せるけど、「強制」がセットされた「式」などとんでもないと思ってしまいます。

▲そういえば、ここ数年なぜかガッコウや教育関係の印刷物に 金子みすゞの『私と小鳥と鈴と』の詩がよく引用されています。この詩の最後の一行「みんなちがって、みんないい」というところが、みなさんお気に入りみたいなんだけど。
でも、現実に彼らが求めてることは 一人ひとりが「ちがう」ことじゃなく「みんなと同じ」なのに。

▲大人たちがそういう刷り物読みながら
「そうそう。個性も(「が」ではなく「も」)大事」などと うっとりしてる(苦笑)一方で、子どもたちはとうにその欺瞞を見抜いている、ということに気づかない、想像できない、大人。
何より、金子みすゞさんも自分の詩を勝手にこんな都合のいい使われ方してるの知ったら、頭にくるやろなあ。わたしやったら、空の上から大声で怒鳴り散らしてるな。きっと。

▲それにしても。
子どもは ほんまに大変です。子どもを取り巻く 辛いニュースは絶えることがないし。
ロボットみたいに歩いて「卒業証書を授与」される姿を・・そのカク、カクって音が聞こえそうな歩き方を見ながら、しみじみそんなことを思ってた。
みなお仕着せ。校長の話もココロに届かなかったし。結局何のための 誰のための「式」やったんかなあ・・・と改めてうなだれるのでした。

▲けど、やっと!式が終わり、体育館の外に出て写真を撮ってもらってる子どもたちは みなすごーくいい顔してた。
冷たい風の中もへっちゃら。
大声あげてさわいでる彼らに カイホウという字が次々浮かんでくる。
解放・開放・快報・快方・海宝・解方・・・。
いいぞ、いいぞ。なんでか どの字も明るくてうれしくなる(単純なわたし)
けど、今日、こんな日には わたしの一番すきな字「解放」をみんなに贈りたいなあ・・・なぁんて思いながら あまりの寒さに涙と鼻水のハハでした。
Congratulations!








   
by bacuminnote | 2005-03-20 13:30