『はんぶんあげてね』
2005年 12月 11日
それは、とちのき山のおばあちゃんぐまが、かたくり山のおじさんにたくさん小麦粉をもらったのでパンを焼いて、もみのき山のくまくんに送る、というお話で。
大きな大きな包みで宅配便のお兄さんが届けてくれた山型食パンには、おばあちゃんからの手紙が入ってて「のぞみちゃんにもはんぶんあげてね」とありました。
▲その大きなパンをはりきって半分にのこぎりで切って、赤いリボンを巻いて、さっそくのぞみちゃんちに届けに出る くまくんですが、道中会ったたぬきに、うさぎに、りすに、かえるに、ねずみに・・と半分ずつ切ってあげていたら、とうとう何にもなくなってしまいます。
▲困ったくまくんは、でも、お家に半分残ってることを思い出して、いそいで家に戻り
残してあったパンを半分に切ってもう一度赤いりぼんを巻いて、こんどこそ のぞみちゃんにおばあちゃんのパンを届けます。着いたらちょうどおやつの時間で。
くまくんとのぞみちゃんは「ばたーとはちみつをたっぷりつけて」パンをほおばります。
いつもこの場面になると、パンの焼ける香ばしいにおいがしてくるようで わたしは思わずつばをゴクンとのんで、最後の一行を読むのでした。
▲食い意地の張ってるわたしとしては「えっ?またあげるの?そんなことしてたら自分の分がなくなるよ」と、どきどき、はらはら展開の(苦笑)この本『はんぶんあげてね』はそれゆえに座右(自戒)の書、となったのですが。
おいしいモンこそみんなで。
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