2005年 11月 29日
きょうのこんだて。 |
▲いいお天気の日が続いています。おかげで布団や座蒲団干したり、大物の洗濯、扇風機を拭いて仕舞ったり(やっと!)、代わりに加湿器出して来たり・・と
家事がはかどりすぎる気もする(苦笑)今日この頃。
そもそも家族みな三食 家で食べてるし、粗食とはいえ買い物に行き、作って、食べて、片づけて、とやってると何か 知らんまに一日たっており。わたしの今日一日はナンだったのだろか(笑)と思うこともあるけど。
▲「食べる」と言えば、わたしは子どもの頃は超がつくほどの野菜嫌いで、給食は決まって居残り組。だから、毎朝登校するや一番に見るのは掲示板に貼ってあった『きょうのこんだて』でした。
すきやき風煮や鯨の竜田揚げやコロッケだと小躍りして教室に駆け込むんだけど、大根や茄子の煮物や野菜サラダだったりすると、いじっとそこに立ちすくんでた 小学生のわたし。
▲果たして昼休みになると、ミルク(脱脂粉乳!)嫌いの子、お肉が苦手な子、わたし同様野菜がだめな子・・・居残りの面子はいつも同じで。
外で皆の遊ぶ声が窓越しに聞こえると「ああ、早くドッジボールがしたい」と気持ちばかりが急くのに箸(否!先割れスプン)は進まず、ついには「残して持って帰っていい」パンに食べられなかったおかずを無理矢理詰め込んでビニールの臭いのするナプキンに包むや、あわてて給食室に食器を運び校庭へと走ったこともありました。
▲しかし、そんなパンを家に帰って食べるはずもなく、犬のえさ入れの皿に入れたか、こっそりゴミ箱に捨てていた気がして。このことは思い出すたび、そしていくつになっても、胸のあたりがちくちくします。
パンに詰められないようなお汁のおかずのときは、休み時間内にも食べられず、学級文庫という本棚に入れておいて放課後再び。けど、そうなったらもう「食事している」感じは皆無で、なんだかお仕置きされてる気分でいつもの「居残り組」は深く頭を垂れるのでした。
▲あれから40年近くたって、
泣きそうになって、よく噛みもせず飲み込んだ大根も大好物になったし、菜っ葉類はいつでも食べられるように、ゆがいて冷蔵庫に切らしたことがないし。ケッコン前、相方と入ったサンドイッチの店で「ノー・キューカンバー」と注文つけたら「あほか」と彼に言われてしまった (苦笑)キュウリも 今じゃ丸かじりできる。
▲「あほか」と言われて、好き嫌いの多いわがままな食生活に気づいたのか、キライだと思いこんでいたものが、自分で料理するようになったら結構イケルことに目覚めたのか、病気したことや、子どもが生まれて「これではいかん」と思ったのか、とにかくあれやこれやがきっかけとなって「いろんな味」に親しめるようになったことは、ほんまによかった。(「まだ漬け物もよう食べんくせにエラソーに何言うてんねん」・・とあちこちから言われそう)
▲けど、今になって思い返せば「居残り組」の中にはわたしみたいな食べず嫌いだけじゃなく、食物アレルギーの子もいてた気がして。まだアレルギーが正しく理解されていなかった時代とはいえ、そういう意味でもずいぶん乱暴な「食教育」だったなあとも思う。
「食べない」ということひとつ考えても「身体的に受け付けないもの(ときに命までおびやかすもの)」と、好みとして「嫌いなもの」、あるいは自身の主義で「食べないもの」とあって。単純に「わがまま」ではくくれないし。
飢餓と飽食。農薬と添加物。何をどう食べるかはそれぞれの人生観にも関わる問題だし。「選んでいる」つもりの食生活が実は「選ばされている」という政治マジックもあったりして。「食教育を」というのなら、ガッコウもそこまでやってほしいと思うのだけど。
▲そうそう。
今日は友だちがおいしいモンを食べに連れて行ってくれました。
話には聞いていたけど、なんと丁寧な仕事ぶり。若く魅力的なふたりの女性がきびきび、しゃかしゃか(笑)動く姿はとてもすてきで。
それなのに「せわしない」気がしないのはなんでかなあ・・などと思いながら、カウンターの前でわたしは しばし彼女たちの「ごはんをこさえる」様子にみとれるのでした。
この日の日替わりランチは「麦やじゃこや葱など入った春巻き二個・肉じゃが味噌風味・れんこんやブロッコリーや人参などの野菜のサラダ・おみそ汁・七分搗ごはん・漬け物」(「おいしかった記憶」にのみ頼って書いたので間違ってたらごめん)
▲産地偽装に始まって、製造日偽装、添加物偽装。
なんでもかんでも国産100%、自然、手作り、という偽装表示。
くず肉をかためたステーキだけでなく、世の中の「食」は嘘でかためられている。
だけど。
一方では¥750のランチにこんなにもチカラもこころも込める仕事をする人たちもいるのだ、とうれしくて。
帰り道、地下鉄への通路をわたしはシアワセの満腹感でちょっと?重いからだで、スキップするのでした。
*room cafe ロカ
大阪市西区新町1-29-16 第五中村興産ビル 中地階
06-6532-1524 日祝休
家事がはかどりすぎる気もする(苦笑)今日この頃。
そもそも家族みな三食 家で食べてるし、粗食とはいえ買い物に行き、作って、食べて、片づけて、とやってると何か 知らんまに一日たっており。わたしの今日一日はナンだったのだろか(笑)と思うこともあるけど。
▲「食べる」と言えば、わたしは子どもの頃は超がつくほどの野菜嫌いで、給食は決まって居残り組。だから、毎朝登校するや一番に見るのは掲示板に貼ってあった『きょうのこんだて』でした。
すきやき風煮や鯨の竜田揚げやコロッケだと小躍りして教室に駆け込むんだけど、大根や茄子の煮物や野菜サラダだったりすると、いじっとそこに立ちすくんでた 小学生のわたし。
▲果たして昼休みになると、ミルク(脱脂粉乳!)嫌いの子、お肉が苦手な子、わたし同様野菜がだめな子・・・居残りの面子はいつも同じで。
外で皆の遊ぶ声が窓越しに聞こえると「ああ、早くドッジボールがしたい」と気持ちばかりが急くのに箸(否!先割れスプン)は進まず、ついには「残して持って帰っていい」パンに食べられなかったおかずを無理矢理詰め込んでビニールの臭いのするナプキンに包むや、あわてて給食室に食器を運び校庭へと走ったこともありました。
▲しかし、そんなパンを家に帰って食べるはずもなく、犬のえさ入れの皿に入れたか、こっそりゴミ箱に捨てていた気がして。このことは思い出すたび、そしていくつになっても、胸のあたりがちくちくします。
パンに詰められないようなお汁のおかずのときは、休み時間内にも食べられず、学級文庫という本棚に入れておいて放課後再び。けど、そうなったらもう「食事している」感じは皆無で、なんだかお仕置きされてる気分でいつもの「居残り組」は深く頭を垂れるのでした。
▲あれから40年近くたって、
泣きそうになって、よく噛みもせず飲み込んだ大根も大好物になったし、菜っ葉類はいつでも食べられるように、ゆがいて冷蔵庫に切らしたことがないし。ケッコン前、相方と入ったサンドイッチの店で「ノー・キューカンバー」と注文つけたら「あほか」と彼に言われてしまった (苦笑)キュウリも 今じゃ丸かじりできる。
▲「あほか」と言われて、好き嫌いの多いわがままな食生活に気づいたのか、キライだと思いこんでいたものが、自分で料理するようになったら結構イケルことに目覚めたのか、病気したことや、子どもが生まれて「これではいかん」と思ったのか、とにかくあれやこれやがきっかけとなって「いろんな味」に親しめるようになったことは、ほんまによかった。(「まだ漬け物もよう食べんくせにエラソーに何言うてんねん」・・とあちこちから言われそう)
▲けど、今になって思い返せば「居残り組」の中にはわたしみたいな食べず嫌いだけじゃなく、食物アレルギーの子もいてた気がして。まだアレルギーが正しく理解されていなかった時代とはいえ、そういう意味でもずいぶん乱暴な「食教育」だったなあとも思う。
「食べない」ということひとつ考えても「身体的に受け付けないもの(ときに命までおびやかすもの)」と、好みとして「嫌いなもの」、あるいは自身の主義で「食べないもの」とあって。単純に「わがまま」ではくくれないし。
飢餓と飽食。農薬と添加物。何をどう食べるかはそれぞれの人生観にも関わる問題だし。「選んでいる」つもりの食生活が実は「選ばされている」という政治マジックもあったりして。「食教育を」というのなら、ガッコウもそこまでやってほしいと思うのだけど。
▲そうそう。
今日は友だちがおいしいモンを食べに連れて行ってくれました。
話には聞いていたけど、なんと丁寧な仕事ぶり。若く魅力的なふたりの女性がきびきび、しゃかしゃか(笑)動く姿はとてもすてきで。
それなのに「せわしない」気がしないのはなんでかなあ・・などと思いながら、カウンターの前でわたしは しばし彼女たちの「ごはんをこさえる」様子にみとれるのでした。
この日の日替わりランチは「麦やじゃこや葱など入った春巻き二個・肉じゃが味噌風味・れんこんやブロッコリーや人参などの野菜のサラダ・おみそ汁・七分搗ごはん・漬け物」(「おいしかった記憶」にのみ頼って書いたので間違ってたらごめん)
▲産地偽装に始まって、製造日偽装、添加物偽装。
なんでもかんでも国産100%、自然、手作り、という偽装表示。
くず肉をかためたステーキだけでなく、世の中の「食」は嘘でかためられている。
だけど。
一方では¥750のランチにこんなにもチカラもこころも込める仕事をする人たちもいるのだ、とうれしくて。
帰り道、地下鉄への通路をわたしはシアワセの満腹感でちょっと?重いからだで、スキップするのでした。
*room cafe ロカ
大阪市西区新町1-29-16 第五中村興産ビル 中地階
06-6532-1524 日祝休
▲
by bacuminnote
| 2005-11-29 11:23
| たべる